「ライオンのおやつ」
2020年本屋大賞2位の作品、小川糸著「ライオンのおやつ」読了しました。
今回読むのは2度目なのですが、2020年読んだ本の中で1番お気に入りの本です。
作者の小川糸さんの作品は以前書評した「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」など私好みの本がたくさんあります。
~こんな人に読んでほしい~
・心温まるヒューマンドラマが大好き
・死生観について考えたことがある
・ポジティブに生きれるヒントが欲しい
余命を告げられた主人公・雫は、残りの人生を瀬戸内の島にあるホスピスで過ごすことを決意。そのホスピスでは週に1度、おやつの時間という入居者がもう1度食べたいおやつをリクエストできる時間があった。
この本を初めて読了したとき、こんなに心がポカポカするする作品は初めてでした。
ホスピスが題材ということもあり、暗くなりそうな展開も、小川糸さん独特の表現により、温かい描写が多く展開されています。
ー「私が私の人生を祝福しなくて、誰が祝福するの?」ー
上の文章はこの本を読んで私の心にグサッっと刺さった文章です。
自分の生き様に対して、このように自分自身へ言える一生を過ごしたいと強く思いました。
主人公雫と周囲の人との温かいやり取り、死期を迎える人の心情の変化など、人間味が溢れ、外出自粛期間で人との関りが少ない今だからこそお勧めできる作品です。