igaiga’s diary

20代独身男性の本や映画の紹介、日常の出来ごとを記す日記。アウトプットできるよう奮闘中!!

本日は、お日柄もよく

 

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皆さんこんにちは!

原田マハ「本日は、お日柄もよく」読了しました。

 

私が今作を手に取った理由は一つ、昔からファンである関ジャニ∞安田君の舞台脚本を原田マハさんが手掛けるから!!笑

本を読むようになってから、原田マハさんの名前はよく拝見するのですが、1度も読んだことがなく…。この作品を読了し、「なんで早く読まなかったんだ!」と後悔しました。

「楽園のカンヴァス」や「たゆたえども沈まず」は本屋大賞にもノミネートされている作品であり、今後読んでみようと思います。

 

 

~あらすじ~

-OLの二宮こと葉は、好意を寄せていた幼馴染の結婚式に参加し、感動的なスピーチをする久遠久美という人物と出会う。久遠久美は伝説的なスピーチライターであり、彼女に弟子入りしたこと葉は、政権交代を訴える野党のスピーチを任されることになる-

 

 

~こんな人に読んでほしい~

・仕事のやる気スイッチを押してほしい

・言葉の力を再認識したい

・物語を通して、いろんな感情体験を味わいたい

 

 

~感想~

この本のジャンルは、お仕事サクセスストーリー。

読んでいて、すごくスカッとする場面や心に沁みる場面があり、感情豊かな作品だと思いました。特に展開はサクっと進行していくので、普段小説を読まない方でもおすすめの1冊です。

 

こと葉は、会社の事務職として安定した生活を送っており、平凡な毎日を送るが幼馴染の結婚式で「言葉のプロフェッショナル」久遠久美と出会い、こと葉の人生が大きく動き出す話なのですが、この作品はスピーチライターを題材にしているので、言葉の重さ・表現する大切さを再認識することができます。

 

-しゃべること以上に大切なこと、人の話を聞く、ということ-

中盤の展開で出てくる、私の好きな文章です。(※一部省略しています)

話すこと以上に人の話を聞くことが大切、聞くことは話すことよりもずっとエネルギーがいる。と語っているのですが、もうその通りだと共感しました。

私はあまり人と話すのが得意ではないのですが、人と話すということは相手から聞いたことを自身で解釈し、返答しなければいけない行為。相手の話を聞いて解釈するという行為が如何にエネルギーが必要か…。

友人とならまだしも、上司やあまり話さない方とお話しする際は聞くことがかなりエネルギーを消費すると感じます。

話し上手は聞き上手ということわざがあるのは、あながち間違いではないですね。私も聞き上手になれるよう意識してみようと思います。

 

 

~印象的なフレーズ~

「本当に弱っている人には、誰かがただそばにいて抱きしめるだけで、幾千の言葉の代わりになる。そして、ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が何よりの励みになるんだな、って」

 

人は本当につらいときや挫折しそうなとき、家族や友人などそばにいるだけで安心してくれる人がいると、言葉はなくても言葉以上の力になる。

そして、未来に向けて歩き出している人には、かけてもらった言葉が何よりも勇気づけられる。

この言葉にはすごく大きな力があるなと思います。私自身、人を励ましたりすることが苦手なのですが、手段は言葉だけではないということに気づかされた場面です。

 

 

「本日は、お日柄もよく」

この言葉自体、日常は使用することが少ないですが、今作を読んだ後は何故だか馴染み深い文章となっていました。

結婚式など大切な人へのスピーチの前、仕事が行き詰まり自分を鼓舞したいときにもう一度読みたい作品です。

ぜひぜひ、読んでみてください!!

 

 

 

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)