「ない仕事」の作り方
皆さんこんにちは!
みうらじゅん著 「ない仕事」の作り方 読了しました!
今回紹介する本は、2021年本屋大賞の発掘部門「超発掘本!」を受賞した作品
本のタイトルをみただけでは、おそらく手に取らなかった作品だと思います…。
本屋大賞のノミネート作は読んできたのですが、発掘部門は今までスルーしてきました。
今回は読了した方たちの評判が良かったので購入しました。
私自身、みうらじゅんさんのことを知らなかったのですが、すごく面白い方ですね!
この本は「ない仕事」を作り上げる方法論が書かれていると思っていたのですが、
みうらじゅんさんの個性的な考え方を覗き見している気分でした。
今作では、みうらじゅんさんの「ない仕事」を作り上げる方法やマインドを学ぶことができます。
~こんな人に読んでほしい~
・個性的な人の脳内を覗き見してみたい
・クリエイティブな職に就いている
・生活をしていて、生きづらさを感じている
~感想~
皆さん「ない仕事」って何だと思いますか?
みうらじゅんさんは、「マイブーム」「ゆるキャラ」など新しい概念を作り上げ、世の中に流行させる仕事をしています。
この世に知られていない、名前が付けられていないものに名前を付けて、世の中に浸透させる仕事が「ない仕事」だそうです。
特に「ゆるキャラ」は日本のみならず、海外にも拡散されており、日本人なら誰しもが知っているコンテンツだと思います。
みうらじゅんさんが流行させる前は、妙な「着ぐるみ」が県のイベントなどで哀愁たっぷりに佇んでいたらしいです(笑)
その妙な着ぐるみに、みうらじゅんさんは愛着が湧き、「ゆるキャラ」と命名。
一人で雑誌やイベント会社にプレゼンし、世に送り出すよう企画・営業・接待を一人で行ったそうです。
この「ない仕事」を手掛けるにあたり、みうらじゅんさんが大切にしている考え方・方法を紹介しており、私が好きな考え方を紹介しようと思います。
・「そこがいいんじゃない」精神
人はよくわからないものに対して、すぐに興味がない態度をとり「つまらない」と反応しがちです。
「ない仕事 」を作り上げる際はこの「つまらない」を「つま…」くらいで思いとどめ、「そこがいいんじゃない!」と全肯定し、普通の自分を否定することが重要だそうです。
私は否定から入ってしまう考え方をよくしてしまうので、この「そこがいいんじゃない!」と全肯定することは大事な考え方だと思います。
・重い言葉をポップに~親孝行プレイ~
みうらじゅんさんは「ない仕事」を作る際、世間ではマイナスにされているものを如何に「ポップ」に考えることが重要かを考えています。
例としてあげているのが「親孝行」という言葉。
親孝行は感謝の気持ちはあるけれど、仕事が忙しくなかなかに会えない、いざ会うとなると何だか照れくさいと感じ、「重い」人間関係のように感じると思います。
この重たく感じたりする言葉には「ブーム」や「プレイ」といった言葉を付け加えると、楽しい気持ちになり行動しやすくなるのではないかと三浦さんは語っています。
親孝行プレイ…確かに軽くなったかんじがしますね(卑猥だとは思わないでください笑)
私自身も嫌なことがあったり、したくないことをしないといけないときは、仕事プレイ、掃除プレイ、勉強プレイ…。
心の中で唱えてみようと思います!
久しぶりに物語ではないジャンルの本を読んだのですが、エッセイのような本は人の頭を覗き見しているようで楽しかったです。
みうらじゅんさんの考え方は「現代社会を生きやすくしてくれる」と感じました。
気になった方はぜひ手に取ってみてください!