igaiga’s diary

20代独身男性の本や映画の紹介、日常の出来ごとを記す日記。アウトプットできるよう奮闘中!!

なんのために学ぶのか

 

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皆さんこんにちは!

 

池上彰「なんのために学ぶのか」読了しました。

池上彰さんはテレビ番組によく出演しており、わかりやすい解説で政治や経済の話をされ、教養があるとはこの人のことを言うんだと感じたことがあります。

書店で久しぶりに小説以外の本を探していると、「なんのために学ぶのか」の表紙が目に留まり、今回購入しました。

 

~こんな人に読んでほしい~

・新しいことに挑戦しようと思っている

・教養がある人になりたい

池上彰さんの考え方を覗き見したい

 

~感想~

池上彰さん、やっぱり説明するのが上手ですね!!

全5章、227ページで構成されており、テレビの時と同様に、簡単に解説してくれているので全体的に読みやすい作品でした。

 

-私は、学校の勉強は、実はそれほど好きではありませんでした。私が「学ぶことって楽しいな」と思えるようになったのは、大学を卒業して社会に出てからです。-

この文章を読み、私は驚きました。池上彰さんのような教養のある方は、小学生くらいの頃から学ぶことが好きっと感じていただろうと思い込んでいたからです。

この導入部分で妙に親近感がわき、私も学生時代は勉強が好きではなかったなーっと感じました。

 

「一つの出来事から、問題意識を深め広い視点を持つ」ことが学ぶことにつながると本作の中で語っています。小・中・高校までの学習は受動的な教育を中心に、大学・社会人は能動的な学習を中心に学んでいく必要があります。

私自身、医療系資格を取るための大学ということもあり、どちらかといえば受動的な学びしかしてこなかったなぁ…っと社会人になり痛感した場面が多々あります。

学生の間にこの本に出合いたかったなー…。(笑)

 

特に4章では、「読書」に関して述べており、読書好きな私には興味深い内容でした。

-自分を「他人の思想の運動場」にしてはいけない-

哲学者ショウペンハウエルの言葉です。本を読めば読むほどバカになるとさえ述べていて、驚愕でした。

しかし、池上さんは本を読む必要がないといってるのではなく、読んだ内容をそのまま受け取らず、自分でしっかり考えることが重要であると述べています。

私自身、本を読んだ後に自分の中へ咀嚼していく作業が苦手なので、この言葉には胸に刺さりました。

 

 

~印象に残った文章~

「一つの出来事から問題意識を深め、広い視点を持つ」

 

上記でも出てきた言葉なのですが、教養とはこの文章に凝縮されていると私は感じました。

1つの事象に関して、一方の側面だけでなく多方面から考えられる人こそ、教養のある方だと思います。私は一方の側面からしか考えられないような人なので、これからこの言葉を胸に学んでいきたいなと思います。

 

 

ステイホームの今だからこそ!!

読んで損なしの本だと思います。ぜひ手に取って読んでみてください。

 

なんのために学ぶのか (SB新書)

なんのために学ぶのか (SB新書)

  • 作者:池上 彰
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: 新書