igaiga’s diary

20代独身男性の本や映画の紹介、日常の出来ごとを記す日記。アウトプットできるよう奮闘中!!

「流浪の月」

2020年本屋大賞第1位の作品、凪良ゆう著「流浪の月」読了しました。

この作品はすごかった…。

次の展開が気になりすぎて、初めて1日で本を読み終えてしまいました。

~こんな人に読んでほしい~

・純愛ものではなく、複雑な人間関係・感情ものが好き

・周囲の視線を気にしながら生きている

・人間の繊細な感情描写を読み解きたい人

 

私はこの作品が本屋大賞でなければ、私の大好物である心温かいヒューマンドラマではないですし、青春小説でもないので手に取っていなかったと思います。

この物語は、少女時代に誘拐の被害者として社会に認知された24歳女性の更紗(さらさ)、誘拐犯として社会に認知された34歳男性の文(ふみ)

出会ってはいけない2人が出会ってしまったとき、周囲の反応と当事者の気持ちを丁寧に書き記されている物語です。

この本のキーワードはずばり、"事実と真実"だと思います。

事実と真実は似て大きく非なるものであるとこの本を読んで痛感しました。

こちらにとっては善意で発言した言葉でも、受け手にとってはその言葉で苦しむことがあり、事実を突きつけるだけでも、人によっては刃になるのだと…。

感想や内容をつらつらと書きたいのですが、すべてがネタバレになりそうで書評が難しい本です。

ただ、本屋大賞第1位も納得の本でした。ぜひ手に取ってみてください!!